失業保険コラムColumn
2026.08.04
自己都合退職で損する人の特徴と辞める前に確認したいこと
「もう限界だから辞めたい。でも自己都合退職だと失業保険で損をするらしい」——そんな話を耳にして、退職届を出す手が止まっている方は少なくないと思います。毎日の仕事に追われながら、制度のことまで調べる時間はなかなか取れないものです。
たしかに、自己都合退職と会社都合退職では、失業保険(基本手当)の受け取り方に差が出ることがあります。ただ、その差は「自己都合だから一律に損」という単純な話ではなく、退職する時期や理由の伝え方、離職票の書かれ方など、いくつかの要素が絡み合って決まることがあります。
この記事では、自己都合退職でどんな点が不利になりやすいのか、そして「辞めると決める前」に確認しておきたいことを整理してお伝えします。読み終えたときに、次に何を調べればよいかがはっきりしていれば幸いです。
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結論:損の正体は「待つ期間」と「もらえる期間」の差にあります
自己都合退職が不利だと言われる理由は、主に二つあります。一つは、手続き後すぐには受給が始まらず、一定の給付制限期間を待つ必要があることが多い点です。もう一つは、給付を受けられる日数が、会社都合で辞めた場合より短く設定されることがある点です。
ただし、これは裏を返せば「辞める前に手を打てる余地がある」ということでもあります。退職理由が実質的に会社側の事情によるものだった場合や、心身の不調・家族の介護などやむを得ない事情がある場合には、自己都合であっても取り扱いが変わることがあります。だからこそ、辞める前の情報整理が効いてきます。
辞める前に確認したいポイント
損をしやすい人に共通する3つのパターン
相談を受けていて多いのは、「制度を知らないまま、勢いで辞めてしまった」というケースです。特に、退職の直前に労働時間が急増していた方や、体調を崩して働けなくなっていた方は、本来なら別の扱いになり得た可能性を、確認しないまま手放してしまうことがあります。
また、退職後の生活費を計算せずに辞めてしまい、受給が始まる前に貯金が尽きて、条件を十分に検討できないまま次の職場を決めてしまう方もいます。焦って決めた転職が長続きせず、結果的に遠回りになってしまうこともあるようです。
こんな辞め方は損につながりやすいです
辞める前だからこそできる準備があります
在職中は、退職後には手に入りにくい情報や記録にアクセスできる貴重な時期です。給与明細やタイムカードの控え、シフト表、業務上のやり取りが残ったメールなどは、あとから会社に請求しようとすると手間がかかることがあります。今のうちに手元にまとめておくと安心です。
あわせて、辞めるタイミングそのものも検討する価値があります。雇用保険の加入期間や年齢によって、受給できる日数の区分が変わることがあるためです。あと少し在籍することで条件が変わるのであれば、その数か月は決して無駄にはならないと思います。
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よくある質問
Q. 自己都合退職だと、必ず損をしてしまうのでしょうか。
A. 必ずしもそうとは限りません。給付制限期間や受給日数の扱いは、加入期間・年齢・退職に至った事情などによって変わることがあります。ご自身の状況を整理したうえで確認されることをおすすめします。
Q. 会社に「自己都合で」と言われたら、従うしかないのでしょうか。
A. 離職票の退職理由には、本人が確認・申し出をする欄が設けられています。実態と異なると感じる場合は、記録をもとに相談することができます。辞める前から記録を残しておくと、話がしやすくなることがあります。
Q. まだ辞めていない段階でも、何か相談できますか。
A. はい。在職中のほうが記録を集めやすく、辞めるタイミングも選びやすいため、むしろ早めの確認が向いています。おおよその受給額を知っておくと、生活設計も立てやすくなります。
この記事の監修Carrer Beauty 編集チーム
失業保険・退職給付・公的制度をテーマにした解説コンテンツを制作。FP有資格者のチェックを受けながら、実際の手続き現場で使われている資料や公的サイトを参照し、読者が「自分で手続きできる」レベルまで落とし込むことを目指しています。