失業保険コラムColumn
2025.11.13
実際にもらえた事例・属性別ケース
20代・初めての転職で失業保険を受給した実例|自己都合でもスムーズに進めるコツ
はじめての転職で自己都合退職になった20代の方の実例をもとに、退職〜初回入金までのリアルな流れと、つまずきやすいポイントの回避策をまとめます。制度の基本と受給資格の考え方は、先に失業保険の基本と受給条件ガイドもどうぞ。
目次
1. 事例の前提(プロフィール)
- 年齢:25歳、正社員歴2年
- 退職理由:転職準備のための自己都合退職
- 雇用保険加入:通算24か月(直近12か月継続)
- 転職活動:IT事務・営業職を中心に応募予定
2. タイムライン(自己都合の一般的な流れ)
- 退職:会社から離職票(1・2)を受領
- 受給手続き:住所地のハローワークで求職申込み
- 待期7日:全員に発生
- 給付制限:自己都合はおおむね2か月前後の待機期間
- 初回失業認定:ここを通過して口座振込へ
各ステップの意味や支給タイミングは、詳しくは金額の決まり方と、支給開始のタイムライン(本サイト別記事)も参照。
3. 活動実績の作り方(初回認定までの例)
- 求人検索:週2〜3回(検索条件を保存しておくと楽)
- 職業相談:初回+給付制限中に1回
- セミナー/講習:1回(履歴書・職務経歴書セミナーなど)
- 応募:2〜3社(書類作成は早めに)
地域差はあるものの、毎認定期間で2〜3件の実績確保が一つの目安。迷う場合は窓口で確認を。
基本の考え方は、関連記事「活動実績は何個必要?」で詳しく解説します。
4. 短時間バイトを続けたいときの注意
認定期間中に働いた日は必ず申告します。支給はその日分が減額・後ろ倒しされるのが原則。週3日×4時間などの短時間であれば説明しやすいですが、週20時間前後が継続する場合は、最初に相談しておくと安全です。
詳しくは「週20時間・扶養内の注意点」と「バイトと失業保険の基本」をチェック。
5. 失業認定日の“言い方”の例
「この4週間は、求人検索3回・職業相談1回・セミナー1回、応募2社です。生活費の補填で週3日×4時間の短時間勤務をしました(計12時間、報酬12,000円)。面接予定が1件あり、曜日や時間帯は調整可能です。」──この程度の具体性があれば十分説明できます。
6. つまずきやすいポイントと対処
- 離職票が遅い:会社へ催促+ハローワークへ相談。
- 離職理由の齟齬:最初の窓口で説明・証憑を提示。
- 活動実績不足:認定直前に焦らないよう、週ごとに実績を積む。
- 無申告のバイト:必ず申告(不正受給リスクを避ける)。
7. 参考リンク
この記事の監修Carrer Beauty 編集チーム
失業保険・退職給付・公的制度をテーマにした解説コンテンツを制作。FP有資格者のチェックを受けながら、実際の手続き現場で使われている資料や公的サイトを参照し、読者が「自分で手続きできる」レベルまで落とし込むことを目指しています。