雇止め（契約満了）の失業保険は会社都合に近い？受給条件・支給までの流れと注意点

結論：契約社員・パート等の雇止め（契約満了）は、実務上会社都合に近い扱いとなることが多く、待期7日のみで初回認定後に支給が始まりやすい取り扱いです（地域運用・個別事情で前後あり）。ただし、受給には就職の意思・能力、求職活動、被保険者期間などの要件を満たす必要があります。制度の全体像は失業保険の基本も参照してください。

1. 雇止めの扱い：自己都合との違い

• 支給開始の早さ：雇止めは原則待期7日のみ。自己都合のような給付制限が付かないことが多い。
• 所定給付日数：年齢・被保険者期間とあわせて、自己都合より長めに設定されやすい。
• 離職理由が鍵：離職票に「契約期間満了」等の記載があるか。書きぶりに不安があれば窓口で相談。

金額の見立ては「失業保険はいくらもらえる？」で確認を。

2. 受給条件チェックリスト（雇止めでも満たす必要あり）

• 就職する意思・能力がある（すぐ働ける状態）
• 求職活動を行う（認定までに活動実績を2〜3件確保）
• 被保険者期間が所定以上（直近2年を中心に算定）
• 失業の状態である（短時間就労は申告で調整）

自分が条件を満たすか迷う場合は「受給条件ガイド」で全体像を確認しましょう。

3. 離職票の確認ポイント（ここが違うと遅れる）

1. 離職理由の記載：契約満了・雇止めの明記があるか。表現に齟齬があれば早めに相談。
2. 日付・氏名などの誤記：軽微でも修正に時間がかかることあり。
3. 発送の遅延：届かない・遅いときは、対処法の記事を参照。

4. 支給までの流れと「何週後に入金？」の目安

1. 受給手続き（求職申込み）
2. 待期7日（全員）
3. 第1認定（4週間ごと）→ 数日〜数週間で入金

実務では、手続きから約5〜6週間後に初回入金となるケースが多いです。認定日の配置、銀行営業日、書類不備の有無で前後します。より詳しい日付例は「支給開始のタイムライン」で解説しています。

5. 必要書類と持ち物（初回手続き）

• 離職票（1・2）：離職理由を確認
• 本人確認書類・マイナンバー・写真・通帳
• 就職活動計画のメモ（希望職種・就業可能日 など）

6. 「働きながら」どう申告する？（減額・後ろ倒しの仕組み）

認定期間中に働いた日があれば、日付・時間・内容・金額を申告します。該当日は減額・後ろ倒しで調整されます。詳細は「バイトの基本」と「副業・在宅・単発の扱い」に詳説。

7. 所定給付日数のイメージ（長めになりやすい）

もらえる日数の上限＝所定給付日数は、年齢×被保険者期間×離職理由で決まります。雇止めは自己都合より長めに設定されることが多い一方、実際の支給は認定ごとの状況で変動します。金額の基礎は「いくらもらえる？」を参照。

8. よくある勘違いと対処

• 勘違い①：雇止め＝必ず会社都合扱い → 基本は近い取り扱いだが、個別事情で異なる。離職票の記載が重要。
• 勘違い②：在宅ワークは申告不要 → 作業日があれば原則申告（金額の大小にかかわらず）。
• 勘違い③：活動実績は不要 → 毎認定で確認されるため最低2〜3件を確保。

9. 認定日前のチェックリスト

• 離職票の記載（契約満了の明記）を確認
• 活動実績：求人検索・職業相談・応募など2〜3件（詳しくは活動実績の記事）
• 働いた日があれば日付・時間・内容・金額をメモ

10. 早期就職が決まったら（再就職手当）

雇止め後、早期に就職が決まったら再就職手当の対象になり得ます。
条件・金額・手続きの流れは「再就職手当の完全ガイド」へ。

関連リンク

• 失業保険はいつから振り込まれる？（支給開始のタイムライン）
• 失業保険の基本
• 活動実績は何個必要？
• 副業・在宅・単発収入の扱い