失業保険コラムColumn

離職票が届かない・遅いときの対処法|催促のしかた・代替書類・提出時の注意点

退職後に離職票が届かないと、失業保険の手続きが遅れ、初回入金も後ろ倒しになります。ここでは、届かない原因すぐできる対処会社への催促テンプレ代替の進め方をまとめました。制度の全体像は失業保険の基本も参考にしてください。

1. よくある原因

  • 会社側の事務処理が遅れている(給与締め後でしか発行できない等)
  • 住所不備・転居(返送で止まっている)
  • 離職理由の記載内容で社内確認に時間がかかっている

2. 今日できる対処(優先度順)

  1. 会社の担当(総務・人事)に電話+メールで催促(テンプレは後述)
  2. ハローワークに相談:状況を伝え、先にできる手続きや必要物を確認
  3. 住所・連絡先の確認:誤送・返送の有無をチェック

3. 催促メール・電話のテンプレ

件名:離職票の発行状況のご確認(氏名・社員番号)

本文:
「お世話になっております。◯◯(氏名)です。◯年◯月◯日付で退職した件につき、離職票(1・2)の発行状況をご確認いただけますでしょうか。
現在、ハローワークでの受給手続き準備を進めており、離職票の到着後すみやかに提出したく存じます。
可能であれば、発送予定日や記載される離職理由(契約満了・会社都合・自己都合等)のご教示もお願いいたします。
お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。」

4. 先にできる準備(離職票が未着でも)

  • 求職申込みの準備(本人確認・マイナンバー・写真・通帳)
  • 活動実績の確保(求人検索・職業相談の予約など)
  • 短時間バイト・在宅作業の記録(日付・時間・金額・内容)

認定日に必要な考え方は、関連記事「活動実績は何個必要?」が参考になります。

5. 離職理由に不安がある場合

「自己都合になってしまうのでは?」と感じるときは、最初の窓口で必ず相談。配置転換通知・残業記録・健康上の診断書など、状況を説明できる資料を用意するとスムーズです。会社都合寄りの取り扱いとなると、給付制限が付かず開始が早まる可能性があります(関連記事:受給条件ガイド)。

6. 提出時に気をつけたい3点

  • 記載内容の確認:離職理由・日付・氏名等の誤りがないか。
  • 併せて提出する書類:本人確認・写真・通帳などを忘れずに。
  • スケジュール:受給手続き→待期7日→初回認定→入金。時系列を押さえる。

7. 短時間バイト・在宅の扱い(未着期間でも)

生活費のために短時間のバイトや在宅作業を行う場合は、作業日・時間・金額・内容を必ず記録。申告方法・減額/後ろ倒しの仕組みは「バイトと失業保険の基本」と「副業・在宅・単発収入の扱い」を参照。

8. 認定日前チェックリスト

  • 離職票(1・2)到着後は誤りがないか確認
  • 求人検索・相談・応募など2〜3件の実績を確保
  • 働いた日の日付・時間・金額・内容をメモ

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この記事の監修Carrer Beauty 編集チーム

失業保険・退職給付・公的制度をテーマにした解説コンテンツを制作。FP有資格者のチェックを受けながら、実際の手続き現場で使われている資料や公的サイトを参照し、読者が「自分で手続きできる」レベルまで落とし込むことを目指しています。

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