失業保険コラムColumn

失業保険はいくら?自分で計算する4ステップと計算式

「離職票をもらったけれど、結局いくら振り込まれるのか自分では分からない」——退職後、そんな戸惑いを感じる方は少なくありません。ネットで調べても専門用語が並び、自分の場合に置き換えられないまま不安だけが残ってしまうこともあります。

失業保険の金額は、賃金日額→基本手当日額→給付日数→総額という順番で決まっていきます。この流れさえ分かれば、手元の離職票の数字を当てはめて、ご自身で電卓を叩いて概算を出すことができます。

この記事では、自分の受給額を計算する手順に絞って、どの書類のどこを見ればよいか、どんな計算式に当てはめればよいかを順を追って解説します。上限額や下限額の注意点もあわせて確認していきましょう。

計算する前に、受給の見込みだけでも確かめたい方へ

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結論:離職票の賃金額から4ステップで概算できます

受給総額の概算は、退職前6か月の給与総額を180で割って賃金日額を出し、そこに給付率をかけて1日あたりの金額を求め、最後に給付日数をかける、という流れで計算できます。特別な資料は必要なく、離職票-2の賃金額欄が手元にあれば始められます。

📌 計算前に確認したいポイント

離職票-2の「賃金額」欄に記載された直近6か月分の金額
賞与は含まない点(毎月の給与と各種手当が対象になります)
退職時の年齢(上限額の区分が年齢によって変わります)
雇用保険の加入期間と退職理由(給付日数に関わります)

計算の4ステップと具体的な計算例

実際に数字を当てはめながら進めてみましょう。ここでは月給30万円・35歳・自己都合で退職し、給付日数90日というケースを例にします。ご自身の数字に置き換えれば、そのまま概算になります。

📋 自分で計算する4つのステップ

1
賃金日額=退職前6か月の給与総額÷180。例:30万円×6=180万円÷180=1万円
2
基本手当日額=賃金日額×給付率。例:1万円×約50%=約5,000円
3
給付日数を確認。加入期間と退職理由で決まります。例:90日
4
総額=基本手当日額×給付日数。例:5,000円×90日=約45万円

なお、失業保険は28日ごとの認定日単位で振り込まれるため、総額が一度にまとまって入るわけではありません。1回あたりの目安は基本手当日額×28日程度と考えておくと、生活費の見通しを立てやすくなります。

賃金日額はどの書類のどこを見る?

計算の出発点になる賃金日額は、離職票-2の「⑬賃金額」欄から読み取ります。ここには退職直前から遡った6か月分の給与が、月ごとに記載されています。A欄が月給制の金額、B欄が日給・時間給や各種手当に対応することが多く、両方に記載がある場合は計欄の数字を使います。

6か月分の合計を180で割る

対象になるのは、賃金支払基礎日数が11日以上ある月です。欠勤が多く日数が足りない月は飛ばして、さらに前の月を数えることがあります。合計額を180で割った数字が賃金日額になります。

含まれるもの・含まれないもの

残業手当や通勤手当、住宅手当などは含まれますが、賞与や退職金は含まれません。ボーナスの比重が大きい方は、想像していた金額より低く感じられることがあります。

⚠️ 注意:離職票-2の賃金額欄は会社が記入するため、記載漏れや誤りが起こることがあります。手取りではなく額面で書かれているか、給与明細と照らし合わせて確認しておくと安心です。

給付率は賃金日額によって変わります

ステップ2でかける給付率は、全員一律ではありません。賃金日額が低い方ほど率が高く、高い方ほど率が低くなる仕組みで、生活への影響が大きい層を手厚くする考え方が反映されています。おおよその区分は次のとおりです。

📊 賃金日額の区分と給付率の目安(60歳未満)

賃金日額の区分 給付率の目安
およそ5,000円未満 約80%
およそ5,000〜12,000円台 約80%〜50%で段階的に低下
およそ12,000円台以上 約50%

※区分の金額は毎年見直されるため変動します。あくまで目安です。

中間の区分では計算式によって率が細かく決まるため、手計算では端数が出ることがあります。まずは概算として、賃金日額が高めの方は5割、低めの方は8割に近いと捉えておくとよいでしょう。

上限額・下限額と年齢区分に注意

計算式どおりに進めても、そのままの金額にならないことがあります。基本手当日額には上限額と下限額が設けられているためです。給与が高い方は上限で頭打ちになり、計算値より低くなることがあります。

この上限額は、退職時の年齢によって区分が分かれています。一般に29歳以下・30〜44歳・45〜59歳・60〜64歳といった区分があり、働き盛りの年代ほど上限が高めに設定される傾向があります。60歳以上の区分では給付率の考え方も別に定められており、ほかの年代と同じ式で計算すると差が出ることがあります。

⚠️ 重要:上限額・下限額は毎年8月1日に見直されることがあります。古い情報をもとに計算すると実際の支給額とずれる場合があるため、最終的な金額はハローワークで確認してください。

📌 計算結果がずれやすいケース

給与水準が高く、上限額に達している場合
直近6か月に休職や時短勤務があり、賃金額が下がっていた場合
給付日数が想定と異なる場合(退職理由により日数が変わることがあります)

自分の計算が合っているか、確かめておきたい方へ

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よくある質問

Q. 離職票がまだ届いていません。計算できますか?

A. 直近6か月分の給与明細があれば、額面の合計から概算を出すことができます。正式な金額は離職票の記載をもとに決まります。

Q. 計算に使うのは手取りと額面のどちらですか?

A. 社会保険料や税金が引かれる前の額面を使います。手取りで計算すると、実際より低い金額になってしまいます。

Q. 給付日数はどこで分かりますか?

A. 雇用保険の加入期間・年齢・退職理由の組み合わせで決まり、手続き後に交付される受給資格者証で確認できます。

Q. アルバイトをすると計算した金額は減りますか?

A. 働いた日数や収入によって、その分が減額されたり支給が繰り越されたりすることがあります。申告は必ず行ってください。

まとめ:計算で押さえるべき3つのポイント

1
順番どおりに計算する:賃金日額→基本手当日額→給付日数→総額の4ステップで概算できます。
2
数字は離職票-2から拾う:賃金額欄の額面6か月分を使い、賞与は含めません。
3
上限額と年齢区分を確認する:計算値が頭打ちになることがあり、最新の数値はハローワークで確かめると確実です。

受給対象に該当するか、まだ確信が持てない方へ

計算する前に、そもそも自分が対象になるのかを確かめておくと安心です。いくらもらえるかLINEで無料診断できます。

この記事の監修Carrer Beauty 編集チーム

失業保険・退職給付・公的制度をテーマにした解説コンテンツを制作。FP有資格者のチェックを受けながら、実際の手続き現場で使われている資料や公的サイトを参照し、読者が「自分で手続きできる」レベルまで落とし込むことを目指しています。

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