失業保険コラムColumn

退職後の生活費はいくら必要?失業保険あり・なしのシミュレーションと貯金目安

「退職したいけど、貯金がいくらあれば生活が回るのか分からなくて踏み切れない」。退職を検討している方から、こうした声をよく聞きます。毎月の給与が止まることを想像すると、不安になりますよね。

ただ、退職後の収入がすぐにゼロになるとは限りません。条件を満たせば失業保険(雇用保険の基本手当)を受け取れることがあります。一方で、これまで給与から天引きされていた健康保険料・年金・住民税が自己負担に変わるため、支出が増える点には注意が必要です。

この記事では、退職後にかかる生活費の目安を一人暮らし・夫婦2人に分けて整理し、失業保険がある場合とない場合で必要な貯金がどう変わるかを、順を追って解説します。

退職を決める前に、いくら受け取れるのか把握しておきたい方へ

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結論:貯金は生活費3〜6か月分が一つの目安です

退職後の生活費は、一人暮らしで月15万〜22万円、夫婦2人で月22万〜30万円ほどが一つの目安とされています。ここに退職後から自己負担になる保険料や税金が上乗せされるため、在職中の感覚より数万円多く見ておくと安心です。失業保険を受け取れる場合でも、給付が始まるまでには一定の待機期間があることが多く、その間の生活費は手元の資金でまかなう必要があります。

📌 退職前に確認したいポイント

毎月の実際の支出額を、直近3か月の通帳やアプリで確認する
退職後に新たに自己負担となる保険料・住民税のおおよその額を把握する
自分が失業保険の受給対象かどうかと、給付が始まる時期の見込みを調べる
再就職までにかかりそうな期間を、短め・長めの2パターンで想定する

退職後の生活費の平均と、費目ごとの目安

家計調査などの統計をもとにすると、生活費の平均はおおむね一人暮らしで月15万〜22万円、夫婦2人で月22万〜30万円、子どもがいる世帯で月28万〜40万円あたりに収まることが多いようです。ただしこれはあくまで平均であり、住んでいる地域や家賃によって大きく変わります。まずはご自身の家計を費目ごとに書き出してみることをおすすめします。

下の表では、在職中は給与天引きだった社会保険料や住民税も含めて並べています。この部分が抜けたまま試算すると、想定より早く貯金が減っていくことがあります。

📊 退職後の月々の支出目安(費目別)

費目 一人暮らしの目安 夫婦2人の目安
家賃・住宅費 7万〜10万円 8万〜12万円
食費 3万〜5万円 5万〜7万円
水道光熱費 1万〜1.5万円 2万〜3万円
通信費 1万〜1.5万円 1.5万〜2.5万円
国民健康保険料 1万〜3万円 2万〜5万円
国民年金保険料 約1.7万円 約3.4万円
住民税 1万〜2万円 1万〜3万円
その他生活費 4万〜6万円 6万〜8万円

※自治体・控除内容・家族構成により変動します。あくまで目安です。

ケース別に見る退職後の生活費シミュレーション

同じ「生活費」でも、世帯の形によって不足額の出方は変わります。ここでは一人暮らしと夫婦2人に分けて、失業保険を受け取れた場合のイメージを見ていきます。

一人暮らしの場合

たとえば月給28万円だった方の場合、失業保険の日額はおおむね月16万円前後になることがあります。生活費が保険料・住民税込みで月18万円なら、毎月2万円ほどの不足です。ただし給付開始までの数か月は収入が入らないため、その間の18万円×数か月分は貯金から出す想定が現実的です。

夫婦2人の場合

夫婦2人世帯では生活費が月22万〜30万円ほどになり、配偶者に収入があるかどうかで必要額が変わります。片働きで生活費が月26万円、失業保険が月16万円なら、不足は毎月10万円前後です。国民年金や国民健康保険は世帯単位で増えるため、一人暮らしより上乗せ分が大きくなりやすい点も見ておきたいところです。

在職中と退職後で手取りはこう変わります

退職後にお金が足りなくなる原因の多くは、「収入が減ること」より「支出が増えること」を見落とす点にあります。在職中は健康保険料・厚生年金・住民税が給与から差し引かれ、会社が納付を代行していました。退職後はこれらを自分で納めることになり、国民健康保険や国民年金への切り替えも必要になります。

特に住民税は前年の所得をもとに計算されるため、収入が下がった年でも在職時の水準に近い額の納付書が届くことがあります。退職月によっては数か月分がまとめて請求されるケースもあり、想定外の出費になりやすい部分です。

⚠️ 注意:失業保険の額を「今の手取り」と比べて安心してしまうのは危険です。退職後は保険料と住民税が自己負担に変わるため、額面の減少以上に手元に残るお金が減ることがあります。

📌 退職後に自己負担へ変わる主なもの

健康保険:国民健康保険か任意継続かを選ぶ必要があります
年金:厚生年金から国民年金への切り替え手続きが必要です
住民税:納付書が自宅に届き、自分で納める形に変わります

必要な貯金額を4ステップで試算する方法

必要な貯金額は、失業保険を受け取れるかどうかで大きく変わります。以下の順番で計算すると、ご自身に必要な金額の概算がつかめます。

📋 貯金の目安を出す手順

1
保険料・住民税を含めた月の生活費を出す(例:一人暮らし18万円)
2
再就職までの想定期間をかける(例:18万円×6か月=108万円)
3
失業保険を受け取れる見込みなら、給付見込み額を差し引く(例:16万円×4か月=64万円を引いて44万円)
4
受給できない場合は差し引かず、108万円がそのまま必要額の概算になります

⚠️ 重要:受給できるかどうかや給付開始の時期は、退職理由や加入期間によって変わることがあります。辞める前に確認しておくと、必要な貯金額を見誤りにくくなります。

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よくある質問

Q. 貯金は生活費の何か月分あれば安心ですか?

A. 最低で3か月分、安心を求めるなら6か月分、余裕を持ちたい場合は1年分が一つの目安とされています。再就職までの期間は人によって差があるため、長めに見ておくと落ち着いて次を探しやすくなります。

Q. 失業保険はいくらくらい受け取れますか?

A. 退職前の賃金をもとに計算され、おおむね賃金の5〜8割程度になることが多いようです。年齢や賃金水準で上限額も変わるため、正確な額は個別の条件を確認する必要があります。

Q. 退職してすぐに失業保険は振り込まれますか?

A. 離職票が届いてからハローワークで手続きを行い、待期期間を経て支給が始まる流れになります。自己都合退職の場合はさらに給付制限が設けられることがあり、最初の振込までに数か月かかるケースもあります。

Q. 貯金が足りない場合はどうすればよいですか?

A. 退職時期を数か月ずらして貯金を積み増す、固定費を先に見直す、在職中に次の職場を決めておくといった方法があります。保険料の減免制度が使える場合もあるため、市区町村の窓口で確認してみるとよいでしょう。

まとめ:退職後の生活費で押さえるべき3つのポイント

1
生活費は保険料・税金込みで考える。一人暮らしで月15万〜22万円、夫婦2人で月22万〜30万円が目安です。
2
貯金は3〜6か月分を基準に。給付開始までの空白期間があることを前提に置いておくと安心です。
3
受給の可否を辞める前に確認する。必要な貯金額が数十万円単位で変わることがあります。

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この記事の監修Carrer Beauty 編集チーム

失業保険・退職給付・公的制度をテーマにした解説コンテンツを制作。FP有資格者のチェックを受けながら、実際の手続き現場で使われている資料や公的サイトを参照し、読者が「自分で手続きできる」レベルまで落とし込むことを目指しています。

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