失業保険コラムColumn
2025.11.14
失業認定日の“活動実績”は何個必要？認められやすい例とNG例・作り方のコツ
「活動実績は何個必要？」は、多くの方が不安に感じるポイントです。結論として、地域の運用により差はあるものの、毎認定期間で2〜3件を確保しておくと安心です。本記事では、認められやすい活動とNGになりやすいケース、証跡の残し方、短時間バイトと両立するコツを解説します。
目次
1. 活動実績の考え方（基本）
失業保険は「就職する意思と能力があるのに、まだ就職できていない人」を支える制度。よって、就職活動を継続している事実を、定期的に確認するのが認定日の趣旨です。制度の全体像は失業保険の基本も参考に。
2. 認められやすい活動の例
- 求人への応募（書類提出・Web応募）
- 職業相談（ハローワーク・自治体窓口・認定就労支援事業者など）
- 就職セミナー・講習（履歴書/面接対策・職業適性）
- 企業説明会・合同説明会の参加
- 紹介状の発行や面接実施
3. NG例・注意が必要な例
- 求人サイト閲覧のみ（応募・相談など具体的行動がない）
- 単なる情報収集（企業HPを眺めただけ等）
- 同一活動の過度な繰り返し（毎回同じセミナー等）
実績の種類はバランスが大切。応募・相談・講習などを組み合わせると良いでしょう。
4. 証跡の残し方（後からでも説明できるように）
- 応募：応募完了メールのスクショ、履歴書の提出記録
- 相談：予約確認メール、メモ、配布資料
- セミナー：受講票・受講後メール・資料
スマホのメモに日付・内容・所要時間を残すだけでもOK。認定日にスムーズに説明できます。
5. 短時間バイトと活動実績の両立
生活費の補填で短時間バイトを行う場合、働いた日は必ず申告が原則。支給はその日分が減額・後ろ倒しされます。週3日×4時間のような働き方は説明しやすい一方、週20時間前後が継続するなら最初に相談を。詳しくは「バイトと失業保険の基本」と「週20時間・扶養内の注意点」を参照。
6. 実績づくりの1週間サンプル（例）
- 月：求人検索＋応募1社（履歴書提出）
- 水：職業相談（30分）
- 金：面接対策セミナー受講（60分）
このペースなら、1認定期間で2〜3件の実績を無理なく確保可能です。
7. よくあるQ&A
Q. 実績は毎回同じでも大丈夫？
A. 同一内容の繰り返しはNGになりやすいです。応募・相談・講習などをバランスよく。
Q. 在宅ワークの日は実績にカウントできる？
A. 在宅ワークは働いた日の申告対象です。実績は別途、求人検索や相談・応募で確保しましょう。
関連：「副業・在宅・単発収入の扱い」
Q. 何件あれば安心？
A. 地域差はありますが2〜3件が一つの目安。心配なら事前に窓口で確認を。
8. 認定日前チェックリスト
- 応募メール・受講票・相談記録などの証跡を揃える
- 次の1〜2週間の活動計画（応募予定・相談予約）を用意
- 短時間バイトの日付・時間・金額・内容をメモ
9. 参考・関連記事
この記事の監修Carrer Beauty 編集チーム
失業保険・退職給付・公的制度をテーマにした解説コンテンツを制作。FP有資格者のチェックを受けながら、実際の手続き現場で使われている資料や公的サイトを参照し、読者が「自分で手続きできる」レベルまで落とし込むことを目指しています。
