失業保険コラムColumn

失業保険はいくらもらえる?金額の決まり方とチェックポイント

失業保険で「結局いくらもらえるのか」は人によって違います。退職前の賃金、年齢、離職理由(自己都合か会社都合か)、どのくらいの期間雇用保険に入っていたかによって、日額も日数も変わるからです。

ここでは、金額を出すための考え方をできるだけシンプルに説明し、最後に最新数字の確認先をまとめます。

1. 金額は「1日あたりの金額 × もらえる日数」

失業保険は、まず1日分の金額である基本手当日額を計算し、それに受給できる日数(所定給付日数)をかけておおまかな総額を求めます。

つまり、①日額が高いか、②日数が長いか、どちらか(または両方)で総額が変わります。

2. 基本手当日額の求め方

基本手当日額は、退職前6か月の賃金(残業の一部や賞与を除いた額)を合計して180で割り、賃金日額を出すところから始まります。そこに給付率(おおむね50〜80%)をかけて1日あたりの支給額を決めます。賃金が低い人ほど高い率がかかる設計になっています。

3. 年齢ごとの上限・下限がある

計算上は高い金額になっても、基本手当日額には年齢ごとの上限があり、一定額で頭打ちになります。また最低でもこのくらいは出ます、という下限もあります。ここは年度で見直されることがあるため、公開前に最新の数字を見てください。

4. もらえる日数を決める3つの要素

所定給付日数(何日分もらえるか)は、次の要素で決まります。

  • 離職時の年齢(高いほど長くなりやすい)
  • 雇用保険に入っていた期間(長いほど長くなる)
  • 離職理由(会社都合・倒産は自己都合より長い)

自己都合退職の若い層なら90日からスタートすることが多く、年齢が高い・加入が長い・会社都合などの条件があると120日・150日・180日と伸びていきます。

5. 支給が遅れるケース

「金額」とは別に「いつから出るか」も重要です。自己都合退職の場合は、7日間の待期のあとに2か月前後の給付制限がかかることがあり、そのあいだはお金が入りません。ここを生活費の計画に入れておきましょう。

6. 最新の金額を確認する

基本手当日額の上限・下限や、病気・出産時の延長などは変更になることがあります。最新の情報は当サイトの 失業保険・雇用保険の公式情報まとめから、ハローワーク・厚生労働省の最新ページを確認してください。

まとめ

  • 失業保険は「基本手当日額×日数」でおおよその金額がわかる
  • 日額は退職前6か月の賃金から計算し、年齢ごとの上限・下限がある
  • 日数は年齢・加入期間・離職理由で変わる
  • 最新の金額は公式情報まとめページから公的サイトをチェックする

この記事の監修Carrer Beauty 編集チーム

失業保険・退職給付・公的制度をテーマにした解説コンテンツを制作。FP有資格者のチェックを受けながら、実際の手続き現場で使われている資料や公的サイトを参照し、読者が「自分で手続きできる」レベルまで落とし込むことを目指しています。

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